※滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movieのネタバレ及び私の妄想を含みます。ご自身の判断でお読みください。
ある日、私の元にこんなマシュマロが届きました。
『佐久間くんと阿部くんの女形は、帯の結び方で生娘と遊女の違いがあるという事は分かるのですが、渡辺くんと目黒くんは、髪型とかで身分とかが分かるのですかね………?』
ほうほう、確かに。
というか、完全に女形に見惚れてて考えもしなかった(ごめん)
なべは一つ結びのような感じで、めめはポニーテールみたいな髪型なんですよね。
そこで調べたところ、とても良いサイトを発見。
http://www.taiyokatsura.jp/taiyokatsura2.html
(画像が大きいんだけど笑)これがなべで
これがめめっぽくない??
「かっこよく見せたい時に使います」
wwwwww
ですよね… だってかっこいいもん… めめ白塗りも似合うよ…
浪人というのは、大名に仕えず放浪している武士のこと。フリーターみたいなものなのかな。
めめのかつらも浪人なのかもしれないけど、着物がなべよりは上品な感じがするし、どちらかというと若い侍な感じが。
ちなみに、日本史オンチの私は侍と武士の違いも調べたんですけど、
武士とは武器を持ち武力を行使する者、侍は武士の中でも皇族や貴族に仕えた者を指しました。*1
武士の中でも上級の人を侍と呼んだりするそう。
つまり、
なべ:武士だけど定職に就いていない→お金はあまりない
めめ:皇族や貴族に仕える侍→お金やスキル*2がある
なので、
なべは前作ではあべさくをはべらせていたけどお金がないので、お金が必要なあべ遊女には手が出せず、さく姫に恋をしたか、さく姫が恋をしたか、ただの遊び相手。
一方、めめには仕事があり、皇族や貴族に仕えているからおそらくまあまあお金はある。そして、遊郭であべ遊女に恋をする。
しかも、これも別の方から教えていただいたんですけど、
目黒くんの着物の黄色いお花、待宵草だと思うんですけど、「宵を待つ」と花言葉の「物言わぬ恋」でもうお腹いっぱいです…
え??
しんどくない???
物言わぬってことは公にできない→めめには恋人か結婚相手がいる(または遊女相手だから公にできない?)→でも夜を待って遊郭に通う→遊んでいる内にあべ遊女に恋をした、あるいは最初からあべ遊女に恋をして通っている。
だから、冒頭2人で踊るときにいきなりあべ遊女の頬に触れるし(めめの手が大きいのと阿部くんの顔が小さくて、包まれてる感じにめっちゃドキドキした…!)、離れようとするあべ遊女の手を引いて自分の胸に抱き寄せ、キスをする。
どちらにせよしんどい……!!!(頭抱)
ただでさえめめの身長が高いから阿部くんが上目遣いになるけど、阿部くんは完全にお仕事モードに見えるんですよね。
冒頭の踊りのあとめめのことを見上げるときにも、阿部くんが2回ゆっくり瞬きするんですけど、本当にあざといので私も見上げられたい(大真面目)
ABKAIに出たときに、女形役者さんの仕草を観察&研究していた阿部くんさすがだよ… すべてを勉強して自分のものにするアイドル…
あと、ふせったーにも書きましたが、キスされるときの阿部くんの左手!自分の胸の前に添えられた左手!!*3
うまく言葉にできないんですが、ああいうさりげない仕草が艶っぽさを増幅させている気がします。拒否するまでもないけど、そこまで受け入れてない感じ。やっぱりお客としてしか見ていない説… それとも突然のことで戸惑っているのか(だとしたらかわいい)…
そういう細かいところを見ていると、やはりプロの気高い遊女、きっと遊郭ではナンバーワン。いくらめめが若くて容姿端麗でもそこまでなびかない。は〜〜〜たまらん…
めめはどっちなの〜?本気なの遊びなの〜??遊びのつもりが本気になってしまっても、あべ遊女は心を許さなそうなんだよな。
足繁く通われて、頻繁にプレゼントとか貰ったり甘い言葉を囁かれたりしたら少し心が揺れ動いてしまうのだろうか。
それとも、顔にも言葉にも絶対に出さないけど実はあべ遊女もめめのことが好きで、でももう本気で人を好きにならないと決めたから心の奥底に閉まっているのか。
ちょっと脱線するんですけど、
あべ遊女って過去に一度は心に決めた人がいて、何ならその人と駆け落ちとかしようとしたと思うんですよね。
けど失敗してしまって、相手が最悪殺されたり自分も多少何かしら罰を受けたりして、心に決めた人と永遠にお別れになってしまったものだから、「私は遊女として1人で生きて行く。もう誰も心から愛さない。」なんて固く誓ってそうだなって、あの凛とした佇まいから感じました。
去年の舞台とか円盤見た方ならお分かりいただけると思うんですけど、今年はあべ遊女の色気がハンパないんですよ。特にうなじと腰がエロい。私が大名か金持ちになって、身請けしたいと思うくらい。*4
だから、あんなに涼しげで切なくて今にも消えそうな表情と雰囲気なのかな、と映画を観るたび拗らせています。
美しくてあざとくて守りたいくらい儚くて時折切ない表情をするあべ遊女、なんだか同性としても(?)憧れちゃうなぁ。。*5
どちらにせよ、最高に綺麗な女形がまた見られたし、女形を演じる阿部亮平としてお仕事を全うしていて最高です。*6
ここまで読んで滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movieをまだ観てない方は、ぜひ劇場へ!!
オチはない!
(追記)
めめって、昔駆け落ちしようとした人に似てるのかなってなんとなく思いました。だから惹かれるけど、惹かれてはいけないって感情が出るのか。
空色の着物は死を暗示するという考察も読みましたが、それだとバッドエンドになってしまう。でも、あべ遊女の儚さにはよく合ってる(?)し、じきにめめが店に来なくなって察するか、それとも結構深い仲になってまた悲しみに暮れる日が来るか、それはそれで色気が増すからめちゃくちゃそそられるんだけど、あべ遊女の幸せと健康を願わずにはいられません。。